<p>作画マニアが語るアニメ作画史 2000~2019 - The History Of Anime Sakuga (2000-2019)</p>
<p> これはアニメーター&演出家であり、同時に作画研究家としても活動をしている沓名健一さんが2000年から2019年のアニメ作画について語ったものです。聞き手を務めたのはアニメスタイル編集長の小黒祐一郎。作画ファンなら見過ごすことができないアニメーターの仕事や作品、WEB系の発生からポストWEB系への流れ、「素朴系」の作画について等、話題は多岐に渡っています。マニアックな書籍であり、その内容は作画ファンにとって興味深いものであるはずです。</p>
<p> この書籍は、配信用トークイベント「アニメスタイルTALK 002 沓名健一と語るアニメ作画の20年」(2020年6月14日開催)と「アニメスタイルTALK 続・沓名健一と語るアニメ作画の20年」(2020年7月19日開催)のトークを元にして、再構成したものです。トークから大幅に削除した部分もありますし、語られなかった内容の追記もあります。さらに纏めと補足のために、新たなトークを行って巻末に収録しました。</p>
<p> 「作画マニアが語るアニメ作画史 2000~2019」についてお断りしておくことがあります。この書籍の内容は沓名健一と小黒祐一郎の見解であり、彼等の価値観に基づくものです。他の方が見れば偏りがあるかもしれません。元がイベントのトークであるために、話が脇道に入って、作画以外のことに触れている部分もあります。</p>
<p> そして、この書籍は2000年から2019年の作画について、全てを語ったものではありません。あくまで作画マニアの目線による語りでありますし、取り上げていない優れた作品も、素晴らしいアニメーターも存在します。</p>
<p> 2000年から2019年までを編年体で語っていますが、前半は触れている作品が多く、語りのボリュームも多いですが、近年になるにしたがって、取り上げる作品の量も語りのボリュームも減っていきます。これは近年のアニメーターの仕事や作品は情報を整理、検証している途中であるためでもあります。</p>