<p>ヴィンランド・サガ - Vinland Saga 9</p>
<p>11世紀、北欧の地は、蛮族と恐れられた</p>
<p>ヴァイキングにより戦火にまみれていた。</p>
<p>その中に、父親を殺され、復讐のため戦場</p>
<p>を駆け抜けた少年・トルフィンがいた。</p>
<p>彼は仇敵・アシェラッドを殺すために生き、</p>
<p>生きるために戦った。だが、イングランド</p>
<p>王位をめぐる争いの中でアシェラッドは</p>
<p>不慮の死を遂げる。唯一の希望を失い、</p>
<p>奴隷に身をやつしたトルフィンはそれでも</p>
<p>なお安息と豊穣の地、ヴィンランドを思い描く。</p>
<p>心休まる日はいつ訪れるのか。</p>
<p>”本当の戦士”の物語が紡がれていく。</p>
<p>シェラッド亡き今、トルフィンは戦場を離れ、いつしか奴隷として生きるようになった。森を切り開き麦を作る、静かだが無気力な毎日。人生で初めて友人と呼べる者が現れ、力を合わせて朝から晩まで農場で働く。そんな時、彼は農場主の息子にまるで遊びのようにして殺されかけ、気付く。本当は死にたくないのかもしれない、と。彼は希望を取り戻し、新たな人生を生きることができるのか。新章〈奴隷編〉開幕!</p>